坂嫌いの店長内田が、富士ヒルに挑戦してきた!
2024年6月9日
今回のブログは長文ブログとなりますので、覚悟してお読みください。
第20回の記念大会となった富士ヒルクライム、通称「富士ヒル」に店長内田が挑戦してきました。
富士ヒルは日本を代表するヒルクライムレースの一つで、富士北麓公園から5合目までの富士スバルライン、全長24Km、獲得標高1,255mがコースとなります。
特徴的なのは平均勾配5.2%と、全体的に緩斜面…つまりハイスピードヒルクライムレースとなります。
また富士ヒルには60分切りでプラチナ、65分切りでゴールド、75分切りでシルバー、90分切りでブロンズと、ゴールタイムでフィニィッシャーリングと呼ばれるコラムスペーサーが授与されます。
つまり、順位とは別に自分の目標タイムへチャレンジできます。
一部の鬼速な方達以外のライダーは、ここで自分の目標カラーを決めて、そのカラーリングをゲットする為に一年間トレーニングをします。
さて、自他共に認めるヒルクライム嫌いの店長内田がエントリーした単純な動機。
ある日のこと、アースバイクスのメンバーが「今年もエントリーするぞ!」とか、「最後のコーナー曲がってからの登りが・・・」とか、「やっぱり達成感あるよね!」なんて楽しそうに話しているので、騙されたように何となくエントリーしてしまったことから始まります。
ホンマこれだけ(笑)
そして目指すカラーは…
はい、シルバーなんてとてもとてもなんですが、ブロンズ狙いで走るとブロンズもヤバいかも!というわけで『シルバー狙ってブロンズゲット作戦』です。
といいながら。
エントリーが決まってからも、なかなかスイッチが入らず、仕事が忙しいことを理由にトレーニングはしないわ、ストレス発散を理由にお酒は飲むわで最低な日々を過ごし、最後のラスト2週間で集中トレーニング開始(笑)
そしてレース4日前に仮想富士ヒルに東六甲に登ったとこで火がつきました。
この時の記録が48分58秒なんで約49分
で、この記録の1.56倍ぐらいが富士ヒルの仮想ゴールタイムらしく・・・
※仮想タイムは諸説あります
つまり49分×1.56=76,44
1分44秒オーバー⁉︎
これって意外とイケるじゃねーか?
当日までに体重を2kg落として、バイクもレース用に最後の軽量化して、最後はレース中にアドレナリン出まくるので…イケるでしょ!
そしてギリギリテンションを上げながらレース前日の朝4時。
会場の富士山を目指し移動開始。
目的地は500km先の新御殿場。
夜が明け始めた名神高速から
新名神で滋賀県から三重県へ
明るくなってきた伊勢湾岸道で名古屋を抜け、いよいよ人生初新東名
制限速度の高い新東名で、ながーい静岡を軽快に走ると、見えてきました
富士山!
そしてアースバイクスの参戦メンバーとの待ち合わせポイントNEOPASA駿河湾沼津SAに到着。
今回アースバイクスのメンバーも多くの方が参加されていて、みなさんそれぞれ目標タイムを持って気合の参戦です。
全員揃ったところで昼食を食べ、受付会場へ移動。
会場で受付が終わると、サイクルモードのように各メーカーが出展してるので見てまわります。
バイクメーカーはもちろん、初めてみるアイテムなどもあり、楽しさはお祭りでした
1時間半ほど楽しんだらホテルに帰り夕食
沼津の新鮮な刺身
美味い!
さすが駿河湾が近いだけって、鮮度抜群!
なのだが、明日のことを考えると大食いできない(笑)
というわけで、食事もそこそこに、部屋に戻ったら時刻は18時過ぎ。
まだまだ外も明るいですが、お風呂にお湯をためながら、ジャージにゼッケンを付けたりと、明日の準備を開始
お風呂にお湯もたまり、準備も終わったので、明日の天気を確認しようとテレビを点けると・・・
ほぼ雨の曇り予想・・・ていうか、時間が経てば経つほど豪雨予想。
晴れ男の内田も富士山の天気には勝てませんでした(笑)
ただ、うまくいけばレース中ギリギリ雨が降ってこないかも?下りは土砂降りかな?くらいギリギリな天気予報。
とりあえず天気はコントロールできないので、ゆっくり風呂に入って、ベットの上でゴロゴロしながら19時消灯。
慣れない就寝時間と、明日のレースのことを考えると、なかなか寝れない。
羊を5492匹数えたあたりでようやく意識がもうろうと・・・
そして決戦の朝
AM4:00ロビーでお客様と集合し会場へ。
夜中に雨が降ったようで、路面はびちょびちょで下りの心配が止まらない。
会場に到着すると、レース会場名物「長蛇のトイレ」
急いで並んでトイレを済ませたら、急いでアップ開始。
2日前まであった筋肉のハリもなくなり、気持ちも身体もガンガンイケる感じだ。
富士ヒルのスタートは混雑を避ける為、スタート時間設定がされていて、その中でもさらに細かく数分おきにスタートしていきます。
内田は第4ウェーブスタート。
スタート40分前、体が温まり汗がにじみ始めたところで同じ第4ウェーブのメンバーとスタート会場へ移動開始
1km程先にある会場はスタートを待つ大勢のライダーが!
鬼速の選抜選手や、第3ウェーブはすでにスタートしていて、スタート会場は熱気に包まれていました。
そしてスタート30分前、雨は降ってませんが厚い雲と相変わらずウェットな路面
緊張感はあるものの気持ちは落ち着いてくる
スタート2分前。
緊張感はMAX
全身にパワーがみなぎってきた瞬間
エアホーンの高い音と共にゆっくりスタート
ここから写真は一切ありません。文章のみでお楽しみください(笑)
スタートはしましたが、富士ヒルはグロスタイムではなくネットタイム。
つまりスタート後、計測ポイント通過時からゴールまでの計測となります。
なので、スタートから1kmほどはパレードランでのんびり走ります。
ウソです!のんびり走りません。
トレインを組んで走るため、同じ目標タイムのライダーを探す大事な時間なんです。
動画の後、ネットタイムのスタートラインまで必死のパッチです。
なぜなら富士ヒルはハイスピードヒルクライムレース、トレインがかなり有効です。
むしろトレインなしでベストタイムを狙うのは至難の業かもしれません。
なんならレースと名がついてますが、周りはライバルではなく味方!
知り合いに声を掛け、目標タイムを聞いたり、ゼッケンの目標タイムをり見たりしながら、最後の作戦を考えていると・・・目の前にスタートラインがぁー!
一気に加速する集団。
スタート直後は抑えて走って…なんて作戦は一気に吹き飛ぶ。
周りの状況を把握しながら自分のペースに合う集団を探す。
も、なかなか見つからない。
全体がごちゃっとしている中、少し焦りが出る。
どうする?
飛び出して自分が引くか?
悩んでいたら後方からグイグイ上がっていくトレイン発見!
すぐに飛び乗る。
しかし、これが速い!
1合目までは3.2倍くらいで抑えて走る予定でしたが、乗ったトレインは3.8〜4.2でグイグイ登っていく。
脚はフレッシュなんでついていける。
一瞬でも脚を緩めたら置いていかれるので、とりあえずイケるとこまでついていく。
5分も走ると呼吸も荒くなり、ホントにこのペースは正解か?色々頭で考えるがそのままトレインを組む。
飛び乗った8人ほどのトレインが、ガンガン前方の選手をパスし、あっという間に一合目到着
ここでトレインから下車。
さすがにこのペースでは最後までもたん(笑)
とはいえペースは落とさず維持しながら次のトレインを探します。
適度なペースで自分をパスするトレインに飛び乗り、今度は回していく。
知らない人同士だが、目的は一つ!
無言のローテーションが続く。
それでも生粋のクライマーにはついていけない・・・(泣)
まだまだ2合目だというのに、一人旅が始まる。
しかし、まだまだ心は折れない。
後半を考えトルクをかけずにケイデンスを上げパワーを維持。
気が付けば路面は乾き、ライダーもまばらになり状況は良くなって走りやすい。
さらにレース中の半端ないアドレナリンが自分の脚にパワーを伝え、いつも以上に走れる。
とくに緩勾配では想像以上に脚が回り、ガンガン踏んで一気にタイムを縮める
手元のサイコンで10Kmを過ぎたころには自分のペースがみえてくる。
ペースを上げずに維持、粘って登ったとこから緩勾配で一気にペースを上げる
この繰り返しが一番しっくりくる。
3合目を超えたあたりから、チラホラ太陽が顔を出す
あの最悪の天気予報の中、自分の晴れ男パワーが怖い(笑)
15kmを超えたところで、残り距離を考えると脚が重くなる
あと10Km・・・しかし逆に「あと10kmしか攻めれないぞ!」と自分に言い聞かせ、攻めの気持ちを絶やさない。
さらに途中のエイドステーションからの応援に背中を押され、心のギアを上げる!
4合目に到達するころには完全晴れ!
「店長、当日晴れにしてください」とメンバーにお願いされましたが、この通り晴れにしました(笑)
そしていよいよラスト5km
ついに噂の平坦区間登場
ギアを上げ、下ハン握ってガンガン踏んでガンガンパスしていく
手元のサイコンで38km/h
まだまだスピードは伸びる
この平坦の後がキツいと聞いてたけど、ちょっと踏みすぎか?・・・いや
ここしかないやろー!とゴールスプリントさながらに踏みまくり!
2kmとない平坦区間がめちゃくちゃ楽しい!
あとは根性で何とかなるはず・・・(笑)
そして、平坦区間の終わりを告げる緩やかな左コーナーを曲がると、壁のような勾配が!
と、普段ならなるのだが、ここも粘る
まだ心は折れない!
とにかくラストスパート
1秒でも早くゴールラインを目指す
ゴールの実況が聞こえてくる
そしてゴール付近の応援の声も聞こえてくる
最後はダンシングでもう一つギアを上げて根性のゴール!
ゴールタイムは?
というわけで、シルバーには7分届きませんでしたか、なんとかブロンズをゲット!
最高の達成感ありです。
が、やはり悔しい!
もっと走れたはずなのに!
と、悔しさがこみ上げる。
周りで悔しさの余り泣いている女子の姿もある・・・そんな姿を見ていると、たいして練習もしていない自分には泣いて悔しがる資格がない、泣いてもきっとどす黒い涙が出るわと反省・・・_| ̄|○
その後、他のメンバーと合流して、みんなで記念撮影
他のウェーブメンバーも最高の達成感を得たようです。
序盤ウェットだったものの、風もなく、気温も低過ぎず、最高の状況・・・
バイクはMadone SLR9 Gen7、インナーリングにはSMITH Baroque-Gear 、ホイールはFULCRUM SPEED40、タイヤは最新のPIRELLI P ZERO™ RACE TLR RS、シューズはTREK RSL Knit最高の機材を用意し、ギリギリまで軽量化と、全てが最高だったのに…届かなかった7分
いや、コレはあかんやろ。
バイクの軽量化の前に自分の軽量化、最新のアイテムを使いこなせるべくスキルアップ、ベースパワーアップ。
すいません、もう一度チャンスをください!
来年も走ります!
来年こそは75分を目指します。
その為に仲間を増やします。
今回目標に達成できなかった、目標は達成したけどさらに上を目指すなど、来年のチャレンジを心に決めた方、一緒に戦いましょう!
ヒルクライムに合わせたペダリングをもう一度研究し、体重、体調の管理もし、心も身体も魂も研ぎ澄まし、達成できなかったら泣いてしまうくらい追い込みたいと思います。
というわけで店長内田の初富士ヒル挑戦、結果はブロンズでした。
スポーツバイクには色んな楽しみ方があります。
武庫川のサイクリングロードのんびり走るのも楽しいし、美味しいグルメを求めてライドも、アワイチ、ビワイチも楽しいです。
でも、苦しさの向こう側にある楽しさは、チャレンジしないと分かりません。
さぁ、来年の富士ヒルは勝っても負けても泣けるレースにしましょう。
すでに戦いはスタートしてますよ!
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