タイヤを考える・・・その②チューブラータイヤ編
2019年4月29日
タイヤを考える第2回は『チューブラータイヤ』です。
タイヤとは・・・
ホイールの外周にハメ込むゴム製の部品で、衝撃の緩和や走行安定性向上などを目的としているモノです。
スポーツバイクを楽しむうえでタイヤは、走行中わずか名刺半分にも満たない路面接地面積に命を預ける重要なアイテムです。※タイヤ面積 参考700×23-25
スポーツ自転車のタイヤは3タイプある
スポーツ自転車にはクリンチャー、チューブラー、チューブレスと、それぞれ特徴のある3種類のタイプがあり、ライドスタイルや目的に合わせて選ぶことができます。
前回はサイクリストに一番メジャーなクリンチャータイヤをご紹介しました。
前回のクリンチャー編はこちらをご覧ください・・・その①クリンチャータイヤ編
今回はプロ、ハイアマチュアに愛用者の多いチューブラータイヤをご紹介します。
空気が入っているタイヤとしては一番歴史が古く、今なおレース最前線で活躍しているチューブラータイプを紹介します。
チューブラータイヤとは
タイヤの種類の中では一番歴史が古く、チューブを袋状のケーシングと呼ばれる素材などで縫い包み、接地面のトレッド部にゴムを貼ったタイヤです。
イメージするならタイヤとチューブの二重の浮き輪ですね。
なので装着の仕方もクリンチャーと異なり、専用の接着剤や専用の両面テープでタイヤをホイールに貼り付けます。
メリット
高い空気圧に対応し、タイヤ本体が真円に近く乗り味がしなやかです。
またタイヤとチューブが一体の構造になっているため、タイヤとチューブのズレが少なく転がり抵抗が小さいです。
ホイールの構造がシンプルなので、クリンチャータイプのホイールに比べ、ホイールを軽量に作ることができます。
チューブラーホイールにはリムがなく、タイヤの接着部がフラットにできているため、リム打ちパンクがしにくいです。※中にチューブが入っているので、絶対にリム打ちしないわけではない。
またホイールにタイヤを張り付けているので、走行中パンクしてもタイヤが外れにくく、多少はそのまま乗ることができる。※クリンチャーのように、パンク時急激に空気が抜け、タイヤが外れるような危険性が少ないというだけで、パンクした状態での長時間走行はリムを傷める原因となる。
デメリット
パンクするとタイヤ本体を交換することとなり、交換作業に慣れが必要です。
またタイヤごとの交換となるため、交換用タイヤの携行が必要。
一度パンクしたタイヤは修理が難しく、使い捨てとなる場合が多い。
タイヤ交換には専用接着剤や専用両面テープを使用するため、完全接着するまでに時間がかかり、パンク修理後は慎重な走行が求められる。
また完成車に標準装着されているホイールはほぼクリンチャーの為、チューブラーを使用する場合専用ホイールの購入が必要になります。
まとめ
デメリットを読んでしまうと、ネガティブに感じますが、しなやかで軽く、走る事だけを考えると、スポーツ自転車のタイヤに求められるすべてが凝縮されたタイプです。タイヤの歴史も古い分、プロ選手からの信頼も高く、ホビーレーサーでもレースやイベントだけチェーブラーを使用している方は多いです。ただしライド中のパンクに対しては、タイヤごとの交換になるため、パンクの回数分のタイヤの携行が必要となり、交換作業もクリンチャータイプに比べ慣れが必要なので、スポーツ自転車の経験値が豊富な方や、レース活動をしている方へおススメです。
また冒頭でも書きましたが、タイヤは自転車の中で唯一路面と接し、命を預けているアイテムです。レースで使えるような高性能なタイヤにこしたことはないですが、性能が上がれば上がるほど価格も高くなるため、予算の許す限り「安全を購入する」という気持ちでタイヤ選びを楽しでください。
次回は次世代のタイヤシステム、チューブレスタイヤを説明いたします。
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