モヤっと走ってませんか!正しい知識でスッキリ気持ちよく走りましょう!
2018年7月1日
年齢制限もなく、免許等資格の必要もなく、誰でも簡単に楽しめるスポーツバイク。
かといって、みんなが自由気ままに走りたいように走ると、街中事故だらけです。
接客中に「スポーツバイクは車道を走るの?」「絶対車道しか走ってはだめなの?」「スポーツバイクの制限スピードは?」など、みなさんがライド中に感じた疑問を尋ねられます。
みなさんモヤっとした気持ちで走ってませんか?
すこし専門的な話になりますが、これをしっかり読むと、少しスッキリした気持ちで走ることができますよ!
■スポーツバイクってなんなのさ?
まずブログ等でスポーツバイクと表現してますが、道路交通法上「スポーツバイク=自転車」です。
そして自転車は道路交通法第2条第1項第8号及び第11号に基づき、道路交通法上、「軽車両」といい、自動車やバイクと同じ「車両」と規定されています。
■どこを走るのが正解?
道路交通法第17条第1項で自転車は、歩道と車道の区別 のある道路では、車道を通行しなければならないと定めらておりますので、基本自転車は歩道ではなく車道を走ります。
なので「自転車は危ないから歩道走れ!」といわれるドライバーの方もいますが、堂々と車道左側端を通行してください。
ただし、道路交通法第63条の4第1項、道路交通法施行令第26条では、次の場合は歩道を通行することができるとなっています。
・自転車歩道通行可の標識等がある場合。
・自転車を運転している人が
・13歳未満の子ども
・70歳以上の高齢者
・身体の不自由な人
・道路工事をしているとき、駐車車両や交通量が多いなど、車道を安全に通行することができない場合。
また車道走行中にも道路交通法第18条第1項に基づいて、自転車は道路の左側端に寄って道路を通行することが義務付けられていますので、安全に走れる範囲で左側端を走行しなければなりません。
車道を走らなければいけないからといって、道路の真ん中を走ってはいけませんよ!ということです。
■交差点の直進方法とは!
一時停止標識のある交差点では、停止線の直前で一旦停止し、左右の安全を確認後発進しなければなりません。
自転車は軽車両と位置づけられていますので、他の車両と同様に道路標識、標示のあるところでは、その効力にしたがう義務があります。
また標識がなくても見通しの悪い交差点では一旦停止し、左右の安全を確認するようにしましょうね。
■交差点の右折はこれが正解!
右折時は道路左側端を対面する信号機に従って進み、その後右折側の信号機に従い進行します。
つまり斜め右折は禁止で、二段階右折が義務付けられています。
また歩行者用信号機「歩行者・自転車専用」で自転車横断帯のある交差点内の場合は、車道ではなく、歩行者用信号機「歩行者・自転車専用」に従い自転車横断帯を通行します。
■左折レーンのある交差点を直進する場合
これも車道を走っているとよくある光景ですね。
この場合は車道の直進レーンではなく、左折レーンを走行するのが正しい通行方法なので、後方車両に注意しながら進行します。
また対面する信号が赤で停止しているときに、後方から左折車両が接近して危険を感じるときは、自転車を押して歩道に上がりましょう。
青矢印信号が表示されているときには、直進・左折のみ従い右折はしてはいけません。
■制限スピード
自転車の制限スピードって何Km/hなの?という質問は非常に多いです。
車両は道路を通行する際には、道路標識または道路標示によって最高速度が指定されている場合、道路交通法でその指定速度を超える速度を出してはならないことになっています。
上記していますように自転車も車両ですので、それに従う義務があります。
では、標識などで速度指定がない場合はどうなるのか?
例えば自動車の場合、一般道路では政令で60km/h、第一種原動機付き自転車(50ccバイク)は30km/hと最高速度が決められていますが、自転車や軽車両ではこの規定がありません。
つまり、どれだけ速く走っても「速度違反」にはならない事になります。
が!
安全運転義務の関係で、ハンドルやブレーキを安全に操作できない速度や、他人に危害が及ぶような速度で走ると「速度超過」ではなく「安全運転義務違反」になります。
また、速度指定のある道路で最高速度に達していなくても、安全運転の義務として、車両等の運転者は、ハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない、と規定されています。
つまり標識などで最高速度や通行方法が規定されている時は標識に従い、それ以外の場所では、安全に操作可能な速度で走ることが大切です。
バイクライフを楽しむためには、自分達だけでなく周りの人に優しい気持ちを持って走ることだと思います。
THE EARTH BIKESでは、みなさんが安全にスポーツバイクを楽しまれるよう、日曜日の朝のライドイベント『アースライド』で交通ルール、車道の走り方、マナーをレクチャーしております。
今回ご紹介させていただいた交通ルールは、お客様からよく質問をいただく一部です。
他にも自転車の交通ルールはたくさんありますので、自転車の交通ルール、またアースライドが気になる方はぜひご来店くださいね。
皆様のご来店お待ちしております。
参考:自転車の交通ルール警視庁・大阪府警察